交通事故で痛みがない場合に通院をする必要があるのか・・・?
中には症状がないからといってその場で示談にしてしまう方もいるようです。
しかし示談が成立してしまうと、後に症状が出現した時に慰謝料の請求ができなくなってしまうので、判断は慎重に。
追突事故に巻き込まれたけれど、痛みはない……
交通事故後、「病院へ行くべきなのか?」とお悩みの方
交通事故で痛くないのに通院する必要はある?
受傷直後に痛みを認めなくても、何かしら怪我をしている可能性があります。痛みがないからといって受診を怠ってしまうと、損害賠償金が受け取れない可能性も。
外傷以外に怪我があるから
骨折や内出血など、見た目に何らかの変化がない場合は怪我がないように思われますが、外傷がないからといって問題がないわけではありません。
治療費や慰謝料を受け取れないから
交通事故に遭っても通院していない場合は、「物損事故」といった扱いになります。物損事故と人身事故では受け取ることができる賠償金は大きく異なります。
また、通院開始が遅れても保険金を受け取れない可能性があるので、受傷直後で症状がなくても通院して検査を受けましょう。
不正請求を疑われるから
高額な慰謝料や治療費を請求するために、不正請求をする人が存在します。
不正を疑われないために必ず医師の診察を受けて診断書を書いてもらうようにしてください。
交通事故で痛くないときでも通院できる場所
1.整形外科(総合病院)
総合病院などで受診することができるのは、整形外科です。
MRIやCT、レントゲンなどの精密機器を用いて骨や筋肉、神経の異常を正確に検査することができ、結果次第では手術を行います。
交通事故後に自覚症状がないと怪我の存在に気が付きにくい場合もあるので、正確な診断を受けるためにもまずは整形外科を受診しましょう。
2.接骨院
接骨院は、医療国家資格である柔道整復師を取得した技術の高い施術を受けることができます。
医師が不在のため、正確な診断を受けたり診断書を作成してもらうことはできないので、整形外科を定期的に受診するようにしましょう。
土日祝日や遅い時間帯まで営業しているので、仕事で忙しい方でも通院しやすいのが特徴です。
交通事故で痛くないのに通院する際の注意点
正確な手順を踏まなければ、慰謝料を請求する時に必要な資料が用意できないこともあるので、病院に行く前に一度確認しておきましょう。
診断書を取得すること
交通事故によって障害を負ったことを証明してもらうため、病院で診断書を作成してもらいます。これがなければ、事故からしばらく経過して痛み等が生じた場合でも、人身事故として認められません。後に当事者の症状が見つかった場合、診断書があれば人身事故に切り替えることができます。
整形外科に受診すること
定期的に整形外科を受診し、施術は接骨院で受けるなど、併用することは可能です。
保険会社に病院への通院を伝えること
交通事故に遭った場合、保険会社に病院へ通院する旨をあらかじめ伝えておきましょう
軽い追突事故でも必ず病院へ
その後は、病院の受付時間に通院できないなどの理由があれば接骨院へ転院することも可能です